大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

あたしはさっきよりも5割増しくらいの勢いで首を振る。



「ないない! そんなわけないじゃん!

ただ、幼なじみだし親どうしも仲いいからさ、こじれるのも気まずいなって思って」



ああ、あたしのバカ!

せっかく高田くんが龍生に説教してくれたのに、龍生をかばうような展開にしちゃって。

もう、最悪だ!



「そうなんだ? 幼なじみか。

それなら確かに、あんまり無下にもできないね」



高田くんがさっぱりと笑って言う。


ああ、もう、ほんと、人間ができてる。



「でもさ、これからも、乱暴な言い方されたりとか、無理やり呼び出されたりしたら、俺に言ってよ。

頼りにはならないだろうけど、佐伯の力になりたいし」



―――とすっ。


天使の放ったハート付きの矢が、あたしの胸に刺さったような気がした。



高田くん………すてきすぎます。


なに、そのヒーロー的な発言は?

かっこいいにもほどがある。



あたしは、昔からヒーローものに弱い。


漫画とか映画とかで、「俺が守ってやる!」とかいうセリフがあったりすると、一瞬でそのキャラを好きになってしまうのだ。


それを、こんなさわやか好青年に面と向かって言われたら………やばい、顔が熱い!