大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

あー、うー、と唸っていたら、龍生がふいっと目を背けた。


端整な横顔は、眉をひそめ、唇を尖らせている。



―――もう……あんたはだだっ子か。



あたしはため息をついて、自分の机に戻って鞄をとってきた。


その中から取り出したものを龍生に差し出す。




「はい。これ、今日のお弁当」




龍生が大きく目を見開いた。




「あのさ、うちのお母さん、龍生にお弁当食べてほしくて仕方ないみたいだから。

だから、お弁当は毎日渡すよ」




龍生は黙ってあたしを見つめていたけど、そろりと手を伸ばしてお弁当を受け取った。


あたしは頷いて、「ただし」と言う。




「毎日一緒に食べるのは、なし!

あたしだって友達と一緒に食べたい日があるんだから」




龍生が目をぱちぱちさせて、それからゆっくりと首を縦に振った。




「………確かに、そうだな。

お前にも友達がいるんだもんな。

気づかなくて悪かった」




龍生は心なしか、しゅんとしていた。


急にそんなしおらしくなられたら、戸惑ってしまう。