大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

そんな苦難の日々は、幼稚園を卒園して小学校に入学しても、ずっと続いた。



あいつは休み時間のたびにあたしの教室までやって来て、


「子分はいつでもどこでも俺様に従わないといけないんだよ!」


と言ってあたしを連れ回した。



もちろん、その間はあたしを心ゆくまでいじめまくるのである。




ーーーでも、それも5年生までのこと。


あたしはお父さんの転勤で、隣の市に引っ越すことになったのだ。



仲良しの友達と離れるのはすごく寂しかったけど、

それよりも、あいつと離れることができて清々したのを覚えている。



あいつに振り回されたあたしの幼少期は、5年で終わったのだった。



それからは、誰にもいじめられたりしない、天国のような日々だった。




そうして順調に年を重ね、あたしはとうとうーーー花の高校生になったのだ!