大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

ふふっと笑いがもれた。



そっか。

そうなんだ。


あたしは、龍生が欲しかったんだ。


あたしだけのヒーローが。


そして、龍生は本当に、あたしだけのヒーローになってくれたんだ。



「………龍生って、さあ」



あたしはからかうように言う。



「もしかして、実は、あたしのこと好き?」



その瞬間、龍生の顔はバラの花みたいな真紅に染まった。



「なっ、なな、なんでだよ!!」



「だってさ、あたしがあげた普通のビー玉を、高校生にもなってまだ持ってるなんて。

10年間も。

しかも、もしかして毎日胸ポケットに入れてたんじゃないの?」



すると龍生が、「………悪いか」といじけたように言った。



「悪くないよ。むしろ」



あたしはすうっと深呼吸をしてから、答える。



「―――嬉しい」



龍生の顔は、もういつ燃えてもおかしくないってくらい、真っ赤っかになった。