大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

「………あいつらに触られて、嫌な思いしただろ。

ごめんな―――」



龍生の声が、優しい。


優しくて、もっともっと泣けてくる。



「………そんな、こと、………いい。

龍生が、助けに、来てくれたから」



あたしはなんとか声を絞りだし、思いを伝える。



「ありがと………龍生」



龍生が来てくれなかったら、どうなっていたか。


あいつらが刃物を持っているなんて思いもよらなかった。


最悪、もっと恐ろしい目に遭っていたかもしれないんだ。



「来てくれて、ありがと」



涙に滲んだあたしの視界の真ん中にいる龍生は、今にも泣きそうな顔で、少し困ったように眉を下げて、微笑んでいた。



「………当たり前じゃねえか。

だって、言っただろ?」



龍生がくすりと笑う。




「俺の子分になったら、俺がお前のヒーローになってやるって。

一生、お前のこと守ってやるって」