大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

それは、ぼろぼろになった古い巾着袋。



「………なに? それ」



あたしが首を傾げると、龍生はその袋をあたしに手渡してきた。



「中、見てみろよ」


「え?」



巾着袋の口を開くと。



「―――あっ! これ………!」



思わず叫んでしまった。



「思い出したか?」



龍生が小さく笑う。


その顔があまりにも優しげで、あたしの心臓はどきりと跳ねた。



それが恥ずかしくて、ぱっと顔をうつむけた。


袋の中に手を差し入れて、中身を取り出す。



赤、青、黄色、緑、白。


透明な中にさまざまな色の模様が入った、まんまるの硝子玉。



陽射しを受けて、きらきらと煌めいている、それは。



「………ビー玉だ。あたしの………」