大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

『俺の子分になったら、お前を一生………てやる!』




そう耳打ちされて、あたしは子分になることに決めたんだった。



あのとき龍生が何て言ったのか、どうしても思い出せない。




―――ねえ、龍生。


思い出せないの。



教えてよ。


あれは、あたしと龍生しか知らないんだから。



あたしと龍生の、二人だけの秘密なんだから………。




「………教えてよお、龍生―――」



「………何をだよ?」



「だから、あのとき何て言ったのか」



「あのときって?」



「だからっ、初めて会った日!

俺の子分になったら、の続き!」




―――あれ?


あたし今、誰としゃべってるの?



不審に思って、あたしは伏せていた顔をあげた。




「…………え?」



龍生と目が合う。


龍生は眉根を寄せた、いつもの恐い表情であたしをじっと見ている。



―――龍生が、あたしを見ている。