大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

「あははっ、お前、ひでー!

マリナちゃんかわいそー」



つんつん頭はそう言ったものの、にやにや笑っているのは同じだ。


あたしは顔を赤くしたままうつむいた。



「赤川がくるまであと5分くらいかな」



つんつん頭があたしの肩を引き寄せ、顔を近づけてくる。


気持ちが悪すぎて、吐きそうだ。



「こいつはマリナちゃんのこと好みじゃないらしいから、俺と仲良くしてようか」



つんつん頭の息が首筋にかかって、ぞくりとして肩を震わせた、そのとき。




「まりなぁーーーーっ!!」



ドドドドドッという凄まじい足音とともに、声が聞こえてきた。


あたしは反射的に顔を上げ、音の聞こえてくるほうに目を向ける。



――――龍生だ。


龍生だ。龍生だ。



力が抜けて、がくんと膝が折れ、あたしは地面に崩れ落ちた。