大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

『………っ、ふざけんなっ!!

てめーらただしゃおかね』



プツ、と電話が切れる音。


ロン毛が一方的に通話を切ったのだ。



「さてさて、マリナちゃんの王子様は、何分で到着するかなー?」



つんつん頭があたしの肩に腕を回してきた。


ホテル、という言葉が頭をよぎり、あたしの身体は勝手に硬直した。


それに気がついたのか、ロン毛がぷっと噴き出す。



「おいおい、なにその気になってんだよ?

バッカじゃねえの?

お前みたいなぺったんこのガキっぽい女、俺らに相手してもらえるわけないじゃん」



あたしは顔がかあっと熱くなるのを感じた。


べつにそんなつもりじゃないし。

それなのに、そんなふうに思われてしまったということが、死ぬほど恥ずかしかった。