大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

「………うわっ」



龍生のことを考えていたら、唐突に、思い出してしまった。



帰りの電車の中で、龍生に抱きしめられたことを。


あたしの身体をすっぽりと包んだ長い腕を。



「わあっ、うわわっ」



一人きりの部屋で奇声をあげる自分を間抜けに思いつつも、叫ばずにはいられない。


あたしはベッドにダイブして、ごろごろと転がる。



今さらながらに、恥ずかしすぎる!


あたし、龍生と、あんなに密着しちゃったよ!



そのときの感触を思い出すと、居ても立ってもいられなくて、あたしはいつまでもベッドの上でもだえつづけていた。




―――それにしても。


全然いやじゃなかったな。


むしろ、安心したっていうか………。



それは、どうしてなんだろう?



そして、龍生はあのときのこと、どう思ってるのかな。