大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

龍生の顔が、まるでお腹でも痛いみたいに歪んだ。



『………くそっ!

なんでだよ………急に引っ越しなんて!』



龍生は叫んで、足下に落ちていた小石を力任せに蹴った。



『もうっ、こわいよ、やめて龍生!』



あたしが泣きそうになってそう言うと、龍生ははっとしたように顔をあげて、それからまた、くしゃりと顔を歪めた。



『………どこに引っ越すんだよ』



龍生が低い声で訊ねてくる。


新しい小学校の名前を告げると、龍生は『知らねえよ………くそっ』と唇を噛んだ。



『この俺から離れようだなんて、100年はえーんだよ!

ざけんなよ!!』



投げつけるように怒鳴った龍生は、そのまま走り去ってしまった。