大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

「なにそれ。わけわかんないし。

龍生、いっつもそれじゃん!

黙って言うこと聞けって。

そんなんで納得できるわけないでしょ?」



いつものうっぷんも合わせて言い放つと、龍生が困ったように眉をさげた。



「………すまん」



頼りなげな表情で謝られて、こっちも調子が狂ってしまう。



「………で? あいつらって、そんなやばいの?」



「ああ、つーか、目付きが尋常じゃなかっただろ?」



たしかにあいつらの目付きは悪かったけど、龍生も人のこと言えないでしょう。



「話してるうちに思い出したけどよぉ、あいつら、すげえ質わりいんだよ。

勝つためにはどんな汚ねえこともするし。

今日はたぶん、俺の弱味にぎったと思って調子のってるに違いねえ」



「え? 弱味? なんなの、龍生の弱味って?」



そう訊いたとたんに、龍生が驚いたように目を丸くしてから、ばっと顔を背けた。



あれ? 耳が赤いような………。