大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

きっと赤く染まっているにちがいない頬を感じなから、そろりと目線をあげる。


龍生のとがった顎が見えた。


その目はまっすぐに目の前のヤンキー二人を睨みつけている。



龍生の行動を見て、つんつん頭が歪んだ笑みを浮かべた。



「―――眠れる赤龍ともあろう男が、女にうつつ抜かしてるとはな」



ロン毛も頷いて言う。



「堕ちたもんだなあ、おい」



龍生は顔色も変えずに二人を見据えた。



「………てめえら、分かってんだろうな。

しょうもないこと考えてつまんねえことしやがったら、ただじゃおかねえぞ?


俺と勝負してえなら、正々堂々タイマン張れや。

卑怯なマネしたら後悔すんぞ?」



有無を言わさない口調で告げて、龍生はあたしを抱きこんだまま、二人の間をすり抜けた。



あたしは引きずられるようにドアの外へと出ながら、振り向いて二人を見る。



………ぞっとするほど怒りと屈辱に燃えた目が、龍生とあたしをじっと見つめていた。