大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

龍生がゆらりと腰を上げる。


そして、あたしの目の前に立った。



背の高い龍生に見下ろされて、二人のヤンキーの怒りがさらに燃え上がるのが分かった。



「去年の冬、河原で、なあ………そんなこともあったか。

で? 結局、何が言いてえんだよ?」



龍生がにやりと不敵な笑みを浮かべる。


つんつん頭がぎりりと唇を噛んだ。



「………なめくさりやがって!」



ロン毛も怒りに歪んだ顔を龍生にぐっと近づける。



「あんときゃお前が勝手に帰っちまったんだろうが!」


「てめえが勝ち逃げしたのが許せねえんだよ!」



なるほど………つまり龍生にケンカ売りに来たってわけね。


じゃんけんの。



緊迫した空気とじゃんけん勝負のギャップがおかしくて、あたしは笑いをこらえるのに必死だった。