大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

龍生の言葉を聞いて、ロン毛とつんつん頭がぴくぴくと頬を痙攣させた。



「………あぁん? んだとコラ!」


「赤川よお………まさか、俺らのこと忘れたんじゃねえだろうな?」



低く怒りに震えた声。



「あ? どこかで会ったか?」



龍生が眉根を寄せて首をかしげた。


どうやら、本当に覚えがないらしい。



「ち……っ、ふざけたこと抜かしやがって!」


「忘れたとは言わせねえぞ!」


「去年の冬、あそこの河原で対決しただろうがよ!」



ロン毛とつんつん頭がものすごい勢いで龍生に詰め寄る。



―――こわい。

めっちゃこわい。



同じ車両に乗っていた人たちも、不穏な雰囲気を察したのか、そろそろと遠ざかっていく。



でも、ね。


こいつらが言ってる『対決』って、じゃんけんですからね。