大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-








「はー、今日ははかどったね」



図書館を出ると、街はすっかり夕闇に沈んでいた。



「おう。ありがとな」



龍生が照れくさそうに言う。



「ははっ、龍生が照れてる~」



からかうように言ってやると、龍生の顔がほんのりと赤くなった。



「てっ、照れてねーよ!」


「はいはい」


「ちっ、馬鹿にしやがって………おら、早く帰るぞ」


「はーい」



二人で並んで駅まで歩く。


定期で改札を通ってホームに降りようとすると、龍生も後をついてきた。



「あれ? 龍生はあっちでしょ?」



向かいのホームを指差して言うと、龍生が「いや」と首を振った。



「今日は遅くなったからな、送ってってやる」



意外な言葉にあたしは目を丸くした。



「え? どしたの、急に」