大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

「龍生のやつ、すっかり元気になったなぁ」



呆れ顔で龍生の後ろ姿を見送っていた金森さんが、しみじみとそんなことを呟いた。



「え? 龍生、どこか具合悪かったんですか?」



あたしが驚いて訊ねると、金森さんと灰谷さんが顔を見合わせてにやりと笑った。



「いやー、龍生がかわいそうだから、黙っといてやろうと思ってたんだけどさ」



「え、え? なんですか?」



もしかして、けっこう大変な病気にでもかかってたとか………?


うそ、ぜんぜん気づかなかった……!



「二週間くらい前からさあ、龍生のやつ、まじで元気なくてさ」


「そうだったんですか………」


「一日中ぼんやりして窓の外見てたり、急に机に突っ伏して動かなくなったり」


「そうそう。話しかけても反応しねーし」


「遊びに誘っても、そんな気になれないとか言って、全然のってこないし」