大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

「………っざけんなよ!!」



龍生はがばっと立ち上がり、あたしを怒鳴りつけた。



「てめー、俺らと一緒にうっ、海とか、なに言ってんだ!

ぜってー駄目だからなっ!!」



一方的に言われて、あたしもむっとする。



「なんでよ! あたしが一緒に行ったら迷惑なわけ!?」



「なっ、ちっ、迷惑とかじゃねーよ!」



「じゃあなんなのよ!」



すると龍生はぐうっと唸って、ちらりと金森さんと灰谷さんを見た。


二人は笑いをこらえるように口許に手を当て、肩を震わせている。



「………う、海って言ったらよお………」



龍生がもごもごと言う。



「み、み………」



あたしは首を傾げて、「み?」と訊き返した。



「………み、みずっ」



と言う龍生の顔が、みるみる真っ赤に染まっていく。