大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

海、と聞いて、あたしは反応した。



「え、みんなで海ですか?

ほんと仲良しですね、楽しそう!」



すると金森さんがにっこりと笑って、あたしに近づいてくる。



「鞠奈ちゃん、海、好きなの?」



「あ、はい。

ってゆーか、友だちと海に行ったこととかないんで、楽しそうだなーって」



「へえ、そっか。

確かに、ここらへんからだと海遠いもんね。

俺らさ、この三人と、俺と灰谷の彼女連れてく予定なんだ」



へえーっとあたしは声をあげる。



「ダブルデートってやつですね。わー、高校生っぽい!」


「うん、ダブルデート、プラス龍生」



おまけのように言われて、龍生がむっとした顔つきになる。


それがおかしくて、あたしはあははっと笑った。



それから、ふいに、龍生って彼女いないんだ………と思って、なぜかにやついてしまう。


なんでだろう?