大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

「龍生、鞠奈ちゃーん」


「いるー?」



やっぱり、金森さんと灰谷さんの声だ。



「おう、いるぞ」



龍生が答えると、二人がひょっこりと顔を出した。



「おっ、やってるねえ」



あたしの手もとを覗きこんで、金森さんが頷く。



「鞠奈ちゃん、どう? 龍生は。ちょっとは成長した?」


「うーん、まあ、ちょっとは。でも、赤点警報は継続中ですね」



苦笑いしながら答えると、灰谷さんがぎゃははっと笑った。



「おまえ、本当に英語ダメなんだな!

特進コースの鞠奈ちゃんにつききっきりで教えてもらってるってのに、赤点なんかとったら恥ずかしいぞ」



「そうだぞ、龍生。気合い入れてがんばれよな。

せっかく夏休みはみんなで海行こうって計画してんのに、お前が補習なんか受けてたら、行けなくなんだろうが」