大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

ま、どっちでもいいけど、と笑いながら、木村先生が、



『赤川ー。青春謳歌すんのもいいけどなー。

あんまりうつつぬかすなよ?


お前の英語、このままだと赤点確実だぞ。

夏休みに補習と追試だからな』



それを聞いた瞬間、龍生が嫌そうに顔をしかめた。



『えー、またっすか? 去年ちゃんと追試受けたのに!』


『去年と今年はまた話が別だろ』


『俺、今年の夏休みはバイトして金貯めたいんすけど!』


『じゃあ赤点とらんように勉強しろ』



木村先生は手を振りながら去っていった。


残された龍生は、どんよりしている。



『なに、龍生って、赤点とるくらい成績やばいの?』



あたしが訊ねると、龍生が少し恥ずかしそうに顔を歪めて、


『英語だけな! あ、古典もちょっとやばいけど』


と答えた。