大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

あたしはこっそりと目をあげて、袋の中身を満足げに見つめている龍生を見る。



つんつんにとがった真っ赤な髪。

細い眉。

金色に輝くピアスとネックレス。

派手なシャツとぼろぼろのジーンズ。


こんな、怖すぎる超絶ヤンキーな見た目の龍生が、

ペットショップに一人で入って、あれこれ悩みながら服やおもちゃを選んでいたなんて。


その姿を想像すると―――勝手に笑いがもれた。




「………おいコラ、鞠奈。

なに笑ってやがんだよ」



あたしの視線の意味に気づいたのか、龍生が低くうなっている。


あたしは口許をおさえて、「なんでもない」と答えたけど、やっぱり声が震えてしまった。



「感じ悪りいな」



龍生がちっと舌打ちをして、いじけたように言う。



「ごめん、ごめんて。

………ありがとね。オーレもお母さんも喜ぶよ」



あたしは骨の形をしたおもちゃを手にとり、龍生に笑いかけた。