大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-








「―――龍生! ちょっと待って!」



振り返りもせずに長い足を存分に使ってすたすたと歩いていく龍生を、必死に追う。


小走りでしばらく駆けて、やっとのことで追いついた。



龍生と一緒に帰ったりしたことは何度もあったけど、龍生に置いていかれたことなんて、一度もなかった。


今まではあたしのペースに合わせてゆっくり歩いていてくれたんだな、と思う。



「………龍生、ありがとね」



とりあえずお礼を言わなきゃと思って、あたしは龍生の袖を引いた。



「助かった。ほんとありがと」



言いながら、なぜだか目頭が熱くなった。


龍生が足を止めて、あたしを見下ろす。


細い眉が不機嫌そうにくいっと上がった。



「………ばかやろう。

なんも考えないで、よく知らねえ男についていきやがって。

てめえには危機感ってもんがねえのか」



「よく知らないって………高田くんはクラスメイトだし」