大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

途端に高田くんが眉を下げた。



「え? そうなの? せっかく今からカラオケ行こうと思ってたのに」



残念そうに言ってから、高田くんはぱっと表情を変えた。



「でもまあ、そういうことならしかたないな。

じゃあ、今日はこのへんにしとこう。

またいつでも遊べるんだし」



高田くんの言葉を聞いて、素直に喜べない自分が不思議だ。


今朝まではあたし、あんなに浮かれてたのに。


また二人で遊びに来て、今みたいにいたたまれない思いをすることがあるのかと考えると、乗り気にはなれなかった。



でも、さすがに顔には出さず、


「うん、ごめんね。

あたしも残念だけど、カラオケはまた今度で」


と答えた。


高田くんがにっこりと笑い、つないだ手をぐっと強めに引っ張った。



「ちょっとだけ………」



囁くように言った高田くんに手を引かれ、近くの自動販売機のかげに入る。