大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-








高田くんに導かれるまま、すこし高めのハンバーガー屋さんで昼ごはんを食べて、映画を観るためにシネコンに向かった。


ちゃんとチケットまで用意してあった準備の良さにはびっくりした。


割り勘でいいと言ったのに、「そこは払わせてよ」とハンバーガー屋さんでもおごられてしまって、

しかも映画代まで払ってもらうなんて、申し訳ない。


というか、居心地が悪い。



あたし、男がおごるのが当たり前、みたいなのは、あんまり好きじゃないんだけどな………。



「この映画おもしろそうだなって、ずっと気になってたんだよね」



高田くんがにこにこしながら言う。


高田くんが前売り券を買っておいてくれた映画は、実は、あたしがCMとかで見て『あんまりおもしろくなさそうだな』と思っていた近未来アクションものだった。


でも、せっかく連れてきてもらったのにそんなことを言えるわけもなく、「あたしも」と微笑んで答えた。



高田くんがうれしそうに「マジで? よかった」と笑ったので、少し申し訳なくなる。