大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

星ヶ丘高校はいろんなコースがあって、合わせると一学年に12クラスもある。


それが三学年となれば、全校に1500人近くの生徒がいることになる。



しかも、上級生なんて、部活が同じでもない限り、縁なんかないだろうし。




「ヤンキーだか何だか知らないけど、どうせうちらには関係ないでしょ。

一回会うかどうかって感じじゃない?」




あたしがへらへら笑いながら返すと、うわさ話に花を咲かせたかったらしい有香は、不服そうに唇を尖らせた。




「ま、そんなに恐い人なら、せいぜい目をつけられないように気をつけなきゃね」




とか言っていたその時、後ろのほうにいた生徒たちが唐突にざわめき立った。



ん? なんだ? と思って振り向くと、なぜか、道を埋め尽くすように歩いていた大勢の星ヶ丘生が、両側に身を寄せ始めた。



中央にはぽっかりと道が空いている。



ぼんやりと立っていたあたしは、その道のど真ん中に立ちふさがるような形になっていた。