大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

同じ制服の人波に乗って、星ヶ丘高校へと歩いていく。



昨日は入学式で、今日は始業式。


だから、初めて新入生と2、3年生が一緒になるんだけど、


1年生なのかどうかって、ちらっと見ただけで分かる。



なんでだろう?


髪型や制服の着方、荷物の持ち方から歩き方まで違うような気がする。



あたしは上級生たちを興味津々で眺めながら歩いていた。



そのとき。




「そういえばさぁ、鞠奈」




それまであたしと同じように言葉もなくきょろきょろしていた有香が、ふいに声をかけてきた。




「ん? なに?」



「鞠奈、『眠れる赤龍』って知ってる?」




有香が意味深な表情で囁きかけてきた言葉が耳慣れなくて、

あたしは首を傾げて「へ? なんて?」と訊き返した。




「だから、眠れる赤龍!!」



「ねむれるせきりゅー?

なにそれ、新しいゲームか何か?」




だとしたら、あんまり面白くなさそうだ。