大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

龍生は精算を終えて、店を出る。


あたしは好奇心を抑えきれず、龍生を追跡することに決めた。


適当にレジ横のいちご大福を手に取り、そのままお金を払って、急いでコンビニを出る。



さすがにもう行っちゃったかな、と思ったけど、外に出て見渡してみると、龍生の居所はすぐに分かった。


なぜなら、龍生を避けるように人垣が割れているからだ。



そうか。龍生が最強ヤンキーである限り、あたしは龍生を見失うことはない。


あの見た目はちょっと怖すぎるけど、便利なことにもたまにはあるわけだ。



人垣の割れ目の真ん中をすたすたと歩いていく龍生。


あたしは龍生に気づかれないように充分な距離を取り、そのひときわ背の高い後ろ姿を追った。



龍生は意外にも駅には向かわず、なぜか住宅街の中に足を踏み入れた。



コンビニで奇妙なものを購入して、人目を忍ぶようにひと気のない場所に入っていく、超絶ヤンキー。


あ、あやしい………。