大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

そのとき、視界の下のほうに、なにやら赤いものが見えた。



「………ん? この色は………」



嫌な予感がして、目を向けると。



―――龍生!


そこには、しゃがみこんで商品をにらみつけている龍生がいたのだ。



あたしは息をのんで、慌てて気配を消し、忍び足で通りすぎる。



それから、いったい何を買うつもりなのかと急に気になった。


陳列棚のかげに身をひそめて、こそこそと龍生を観察する。


なんだかやけに真剣な顔で両手に商品を持ち、うーんと悩んでいる模様。


離れているのでよく見えないけど、袋入りのお菓子か何かに見えた。



龍生は険しい表情でしばらく悩んだあと、両方を持ってレジに移動する。


あれだけ悩んでおいて、結局どっちも買うんかい。

というか、いったい何をそんなに真剣に悩んでまで買うわけ?


気になってあたしも移動し、スイーツの棚に隠れて、龍生の手もとを凝視する。



赤地に黄色い文字が印刷されていて、犬的なもののイラストが書かれているように見えた。


………気になる! なにあれ?