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これは本気で、もしかしてもしかするんじゃないか。
高田くんが、かっこよくてさわやかで優しいあの高田くんが、あたしのこと………。
「―――って、うわあ!!
なに調子に乗ってんの、あたし!!」
都合のいい妄想に耐えきれなくなって、あたしは顔を覆って叫んだ。
その瞬間、ぐさぐさっと刺さる視線を感じた。
見回すと、あたしと同じ制服の生徒たちが、唖然としたようにこっちを見ていた。
しまった。
ここは通学路のど真ん中。
まわりには帰宅途中の生徒たちがたくさんいるのだ。
そんなところで大声で叫ぶなんて、迷惑にもほどがある。
あたしは恥ずかしさに顔を赤らめつつ、視線から逃げるように、近くのコンビニに入った。
入っておいて何も買わないのもあれなので、ジュースでも買おうかな、と思い、雑誌コーナーをチラ見しつつ、奥の方へと足を向ける。



