大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-

噂には聞いていたけど、朝の電車は通勤通学ラッシュですごく混んでいた。



車内はもう満員なのに、駅に停まるたびにサラリーマンや学生たちがどんどん乗り込んでくる。


あたしと有香は「ぐえぇ」とか「うぅっ」とか呻きながら、乗客たちの圧力に押し流される。




「うわぁ、まだ入ってくるよ!?」



「うっそ、もう無理だってマジで!」



「ぎゃあ、つぶれる〜!」




四方八方から押し潰されてわぁわぁ言いつつも、そんなことさえ楽しい。



高校の最寄り駅に着いて電車を降りてからも、


「満員電車ってやばいね!」


「予想以上だった!」


「通学ラッシュ甘く見てた〜」


などと興奮しながら言い合ってしまった。