嬉しい。やっと素直になれたよ。
茂みに隠れた小さな場所でふたりだけの時間。
夜の暗闇は久しぶりの再開を、静かに包み込んでくれた。
フーっと吹かすタバコを片手に、優しく話してくれる先生はとっても大人で。
制服とカバン姿でごめんなさいしか言えない私は本当に子供だと思う。
でも、もうそれでもいいや。
先生と生徒だから出会えた恋。
私は私らしく、子供のままでいいから、先生と笑い合っていたい。
「じゃあ、また明日からも元気に学校こいよ!」
「うん!!」
心からの返事ができてとっても嬉しかった。
すると…………
ポンポン。
一瞬、ふわっと先生の匂いが漂って
頭の上がほのかに暖かくなる。
先生ら前を向きながら大きな手を、私の頭に……。
…あ、あ、頭。先生にポンポンされてる…!!
固まる体。
え、え、えー!
意識しすぎてもう顔が上げられない。
沈黙と恥ずかしさに堪えきれず
「じゃ、じゃあ。さようならっ!」
私は言い逃げのように走り出した。
「はい。さよーならー!」
冷静な先生の声を背中で聞いた。

