―もっと、刺激的な恋を。―

──野本 小春（ﾉﾓﾄ ｺﾊﾙ）高校３年生── 桜咲く季節、人生でいちばんの恋に落ちました。 ──佐野 新（ｻﾉ ｱﾗﾀ）高校教員１年目── 『佐野先生、、おはようございます。』 『おー、おはよーございます！』 今日も会えた。 私よりずっと高い背、茶色の髪、低い声。 小さくて広い校舎のなかで、毎日恋をする。 #最後の恋だと思う初恋。 #自分が自分じゃないくらい、胸がときめいて止まらない。 #空も景色も全てが綺麗に見える。 《あなたは、そんな恋をしたことありますか？》

タイムマシンがあったなら、 私は迷わず 君に会いに行く。 もう一度君に会って、素直になって "好きだ"って大声で伝える。 今ならこんなにはっきりわかるのに、どうして出来なかったんだろう。 言えなかったんだろう。 勇気を出さなかったんだろう、、、 "もし、あのとき、、、"

諦められない恋心。 誰にだってあるのかもしれない。 たったひとつの恋心が 何日も何ヵ月も何年も続いて 気づいたら 心の中に大きな居場所を作っていた。 ＊短編＊小説＊レンアイ＊