わぁ、なに今の……!!
せっかく声かけてくれたのに、全然話せなかったよぉ…。
ドキドキが止まらない。
残りの授業は、こっそりずっと先生を見ていた。
茶色くて少し癖のある髪。
細い眉毛。
奥二重の目。
きれいな鼻筋。
小さいけど笑うと大きくなる口。
180㎝の長身にがっちりした体。
その全てにきゅんとする。
先生の授業は熱かった。
戦争の新聞記事の切り抜きをみんなに配って話をしてくれた。
「これ、今朝の新聞に載っていたんだ。読んだら、みんなにも知ってもらいたいと思った。俺らは戦争の悲惨さを伝えて行かなきゃならないんだ。みんなも良かったら読んでみて。」
こんな素敵な人が、ほんとにいるんだね…。
それも今私の目の前で、教科書をもって授業してる。
これから一年間一緒に過ごせる。
すごい、神様っているのかな。
佐野先生がいれば、私の残りの学生生活、笑って過ごせる気がする。
すごい、私恋してる。
先生のことで頭がいっぱい。
辛かったことも全部、良かったんだって正しかったんだって思える。
ついこの前まで楽しい学校なんて諦めていたはずなのに。
先生…すごいよ!
恋って…すごい!!

