「ねぇ、月乃…ブラッディメアリー、やってみない…?」


唯花の声でみんながしん…と、静まりかえる。


今は、十何人かで優季君の家に泊まっているところ。


優季君、お金持ちだから、家がすごく大きい。


うらやましい…ってそんなことより今は唯花のことだよね…。


「ゆ…唯花、私嫌だよ…」


この中で一番怖がりな瑠菜が震えながら呟く。


可哀想に…瑠菜は昔から霊感があるみたいで、すごく幽霊が嫌いみたい。


「いいな!みんなやろうぜ!」


唯花の提案にノリ気なのは馬鹿な竜也。


きっと、唯花のことが好きだから少しでもポイントを稼ぎたいのだろう。


「お、竜也ノリいいね~!」


案の定竜也は唯花にほめられて鼻の下をのばしている。


全く、気持ち悪い…唯花もなんで気づかないのかしら…?