聞き慣れた階段を登る音。 足音が近づいてきてガチャと音がする。 「凛、起きな」 扉から覗くその顔は私の名前を呼ぶ。 「…お兄ちゃん、部屋には 入らないでって言わなかったっけ?」 私の一日の一言はいつも同じだ