恋が都合よく落ちてるわけない

あーもう堂々巡り。

私は、帰るきっかけを探して、
周りをキョロキョロしだした。

誰か助けてくれないかな。
えーい。他力本願モードだ。


「あら、電話」


西川さんの方が先に気がついた。


「出たらいいのに…」



着信音で、仁志さんだとわかる。
嫌な予感しかしない。

何で?と思ったら、もう、7時半。
出た方がいいと思って、通話ボタンを押す。


「お前、今どこにいる?」
私は、お茶を濁す。


「ちょっと、お友だちと…」


「もうすぐ帰る…」

と言いかけたところで、携帯を西川さんに奪われる。


「もしもし?須田君?久しぶりね!!
そう。私。失礼ね。千鶴ちゃん、友達だって言ってるでしょ?

うそじゃないわよ。

これから、彼女の家に行って、探すの。
あら。御苦労様。じゃあ、後でね」


「何を勝手に決めてるんですか」


「早く行きましょう。千鶴ちゃん。須田君も来てくれるって」

ああ、まったくどうしてこうなるの!!