恋が都合よく落ちてるわけない

私は、奏に仁志さんと付き合うことになったと報告した。
奏は、かったるそうに
「あっ、そう」と言っただけだった。

「それだけ?」

「何?俺になんかして欲しいの?」

「いいえ。違います」

「うわっ…眠い」ふわっと欠伸をした。

「朝から、何やってんの、こら」

「俺、さっきまで、専務と飲んでたんだぜ…」

「さっき?じゃあ、
専務と一緒にいたの?」

「まったく、なんだあの専務…ひとを何だと思ってんだ」奏は、朝方まで付き合わされたのだ。

「気に入られたんだね」

「男二人で何が楽しいもんか。
千鶴も専務に会ったのか?」

「うん。性格はともかく、いいひとだよ」