恋が都合よく落ちてるわけない

「ねえ、もし、実加が悟くんの目の前で別の男の人に、キスされてたら、実加のこと怒る?」

たまには、悟君も誘って飲みに行こうと、私達は三人で居酒屋に来てた。

前から楽しみしてたことが、
今日実現したというのに。


「急に、何をいい出すのよ」
実加がうさんくさそうな顔で、私を見る。



「実加、これはたとえ話だから…」


「いやぁ…どうかな。びっくりすると思うけど」と悟君くだらない例えばなしにも付き合ってくれる、優しいひとだ。


「悟君は、びっくりして終わりなんだ。へぇー」
私も、ちょっと驚いた。


「うそ!悟は、怒んないの?
何やってんだ!!って」と実加。
私も、


「そりゃあ、腹が立つと思うけど…」


「怒るほどじゃない?」と私。


「ちょっと、
わざわざ、波風立てることないでしょ!」


「そうだな…怒って、責めても、
実加がどうしてそうなっちゃったのか
わかんないしな」

「だからって、
そうやってぼおっとしなくても」
何やら、実加が荒れ模様。

ごめん、実加。私は、須田さんのこと、相談したかっただけなのに。