「どこ行くの?」
ここから先は、非常扉に閉ざされている。
「出て」
扉がぐわ~んと開いて、
背中をどんと押された。
「えっ!?」
私は、つんのめって外にだされた。
気づいたら、落合君と二人で、
人気のない外階段に立っていた。
どんだけ学習能力無いんだ !!私
「また、なんかするつもり?」
疑わしい…もう、
奏には触られないようにしなきゃ。
「そうだって言ったら?」
「もう、あんなことさせないから」
「ふ~ん。防げると思ってるんだ」
落合君が、一歩近付く。
「何よ、その言い方」
私は、後退る。
「それより、あんたは、
いったい誰のもんだよ?
須田のじゃないのか?」
奏は指で私の額にを弾く。
「須田さんのじゃなかったら
どうなのよ。
第一、落合君には、関係ない!!」
「あいつ、あんたのあんな姿見たのに、
まるで平気だったな。2、3発本気で殴られても仕方ないと思ったのに。
ひどく冷静で、怒ってなかったぜ。あんたのことなんか、たいして、思ってないんじゃないの?」
「えっ…」
落合君の前では、
毅然としてなきゃいけないのに。
決して泣いたりしたらいけないのに。
「おい、泣くなってば。まったく、
千鶴チョロすぎ」
私は、落合君に抱えられ、落ち着くまで帰してもらえなかった。
二人で抜け出して、泣いて戻ったりしたら、いい噂の種だっていうのに。


