恋が都合よく落ちてるわけない



フロアのほとんどの電気が消され、
私達がいるところは、
キャビネットで遮られ、
それに暗かった。
奥田さんからは、こちら側はみえない。

いつの間にか、落合君は私の後ろにぴったり後ろに立っている。

私は、奥田さんのことに気を取られ、落合君の手が、私の両肩をがっしりつかまえてることに、気づかなかった。


彼の手は、私が無反応を見て、
大胆になった。

両肩を力で引き寄せ、
私の頭の上に自分の顎をのせる。

私は、彼がただ、
ふざけているのだと思って、
そのままにしておいた。

時々、頭のてっぺんでキスされていたのは気づいていた。

そのときに、落合君の手を払っておけばよかった。

落合君の唇が、だんだん下のほうに、
おりてきて、私の耳や、
首筋に押し当てられた。

それはまずいと、自覚があった。

彼から逃れようと彼の体を押したら、

逆に抱きしめられていた。

「何?」

思わず声が出た。

「しぃっ」と口を手で塞がれた。

この時になって、自分がまずい状況に置かれたことに気づいた。

落合君は、手加減する気は、
さらさらないようだ。
「騒ぐと気づかれるよ」と、私の体を抱えるようにして、隅の壁に追いやられた。


体をバタバタさせても、落合君は私の体をがっちりつかまえていて、逃げようとしてもびくともしない。

「ちょっと、何してるの」もう片方の手が、胸をつかんでいる。

嫌っと声が漏れる。

「声出したら、聞こえるよ?いいの?」
ブラウスのボタンが片手で器用に外されていく。

「いい加減にして…」

落合君の手が、はだけたブラウスをかきわけて、ブラの中に入ってきた。

「千鶴の胸、意外に大きいね。
早く味わいたい」

「痛い!!やめて」

本気でひっぱたこうとして、ふりかえたら、力づくで床に組み敷かれ、キスされていた。

バカだ。こんなことになるまで落合君のこと、冗談だと思っていたなんて。

もうだめ、抵抗してもびくともしない。
あきらめかけた時、

急に体が軽くなり、
落合君が視界から消えた。


「この、クソガキ!!離れろ」