恋が都合よく落ちてるわけない

食事を終えて、私は、落合君と、
約束した通り、1度帰ると見せかけてエレベーターで経理のフロアに向かう。

夜の9時頃には、一人で残っていた、西川さんも帰る頃だ。

もう、誰もいない頃だと思って、
落合君と二人でフロアに行くと、奥田さんが、まだ残って一人で仕事をしている。


「どうしますか?」
落合君が尋ねる。


「多分、作業を始めたら、そのまま居残って立ち合うつもりでしょう」


「何で?」

私は、後ろを振り返って 言う。
「落合君、ずっと側にいたって
言うのに何にもわかってないね」


「立ち合うとまずいことがあるの?」
説明するのは、難しい。

「うん。彼女が帰ってからじゃないと」

落合君と私は、

奥田さんから、死角になるところ、
経理課のフロアから、
少し離れた所で奥田さんが
作業をする様子を見ていた。