恋が都合よく落ちてるわけない

私は、陽子さんと、
もう一度話がしたいと思い、
連絡をとってみた。

「ごめんね。
私の方が出向くべきなんだけど、
体がしんどくて良かったら、遊びに来て」

陽子さんは八ヶ月の身重で、普通なら二つ返事で、行くところだが。

陽子さんとの関係を考えると、
遊びに行っていいものかと思った。

それに…二人の新居は、
西川さんも生活していたのだ。


私は、陽子さんに言われた通り、
自宅の最寄り駅で降り、
駅前でゼリーを買った。

住所はすぐにわかった。
住んでいるマンションも。
エレベーターで部屋のあるフロアまで
上がり、ベルをならす。