恋が都合よく落ちてるわけない

「ダメだ。絶対ダメ」

「だって、もし、その証拠が見つかったら、結局、西川さんに渡さなきゃいけないんでしょ?」

「しっかり、調べてからな」

「集めた物はみんな会長さんが
持って行くのよね?」

「会長じゃない。調査委員会だ」

「だって、その委員会作ったの
会長じゃない」

「それは、便宜的にであって、
あの人は…」

「その言い訳無理がある…」私は、
仁志さんの口をキスで塞いだ。

「じゃあ、西川さんの、
メモリースティックが見つかったら、
仁志さんと、どうかかわるの?」

「ああ、今取りかかってる膨大な作業から、解放される」


「高級取り何だから、仕事が増えるくらい、いいじゃない」

「あのな、作業に時間がかかるってことは、起訴するのに時間がかかったり、
逃げ出す口実になったりするんだ」

「そう。じゃあ、
やっぱり早い方がいいんだ」

「ちょっと待って、お前、
何か知ってるのか?」

「知らない」
私は、仁志さんの顔にキスをした。
彼は、待ちきれないように深くキスを返してくる。

仁志さん?
それじゃあ、何にも言えないってば…