恋が都合よく落ちてるわけない

分からないなら、
わかる人に聞けばいい。

私は、実加に頼んで経理部の奥田さんと会う約束をした。

最初は、私が連絡を取ったことを怪しまれたが、西川さんの為に何かしたいと打ち明けると、快く承諾してくれた。


「ごめんね、奥田さん。わざわざ来てもらって」

仕事が終わった後、会社の近くの居酒屋で待ち合わせた。


「いいのよ。私も、課長の為に何かしたいもの。でも、この方は?」

「こいつは、同じ課の落合です。付いてきちゃったので、無視していいです」

「よろしくね」奥田さんは、落合君にも、礼儀正しく挨拶した。


「それで?私に聞きたいことって?」


「先日、陽子さんに会いました。彼女ご存知ですか?」


「ええっ?陽子さんって、西川さんの?」


「はい」


「勿論、知ってるわ。会ったの?」

「はい。半ば強引に」

今の所、彼女の思惑通り、
事が運んでいるのは気にくわないけど。