EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ


緊張感のまるでない声を出しながらカロンが居間にやって来た。

「ん?俺のガブが伸びてる。…犯人は静理か」

カロンはちらりと静理のムチに目をやってから小鳥を見た。

「あんた、良かったな。静理がいなかったらガブに喰われてたぜ?」

「あの…ガブって、その黒ヒョウの名前ですか?」

「そ。俺のペット。ガブリエルってんだ」

カロンはグッタリしているガブリエルの首根っこを掴むと首輪をはめ、リードをつけた。


「俺の部屋に監禁してんだけど、たまに隙を見て脱走すんだよな。頭いいぜ、こいつ」

どうやら黒ヒョウはカロンが個人的に飼っているペットらしい。


「カロン。君のペットだろう?躾くらいきちんとしておいてくれないかな」

「へいへい」


テキトーな相槌を打つカロンに静理の神経がプツリとキレた。