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 これは何?と二人に問われながら、小鳥は壁際に追い詰められた。

「なあ、この絆創膏はがしていい?犯人を確認するから」

「だ、ダメです、カロンさん!痛いのでそっとしておいて下さい…!」

「ねえ、なにこの首輪。可愛いけどさ、これカロンのだよね?僕のプリマドンナ……浮気は赦さないよ」

「浮気なんて滅相もないです!というか私と白魔さんはお付き合いしてないので浮気とか関係ありません…!」


居間にて。

オーレリアンに酷くされた噛み痕を絆創膏で隠したにもかかわらず、目ざといカロンに気づかれた。

しかも白魔からは首輪の件をネチネチと言われる。


(ふえ~!やっぱり部屋にいれば良かったよぉ…!)


オーレリアンの膝枕から解放されて三十分。

部屋に大人しく閉じこもっていれば良かったのだが、居間の掃除を思い出した小鳥。

ハタキを持ってちょこまかしていたら、なぜか捕まった。


「はい、ペリペリっと」

「きゃあ~!!カロンさん!?」

問答無用で絆創膏を剥がされる。

「おー、やっぱ吸われてる」

牙が残した痕をまじまじと見つめるカロン。


「小鳥、吸われたの!?誰に!?カロン?白魔?静理?まさかフェオとか!?」

会話を聞いて血相を変えたルカまでもがこちらにやって来た。