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 小鳥がまた居間に顔出すようになって、兄弟達のイライラが治まった。

誰も何も言わないが、皆そう思ったに違いない。


そんな彼らの機嫌を左右する存在の小鳥は、地下に残ると決意して以来、前向き思考で頑張っている。


「うわ…このシャツ誰のかな?血がベットリ…」


地下での生活において、小鳥は基本やることがない。

ルカ達と一緒に学校へ通おうかとも思ったが、勉強のレベル――というよりジャンルがついていけるものではないので諦めた。

ゆえに、家庭内で自分のできることをしようと決めたのだが…。


「家政婦」

「ペット」

「奴隷」


兄弟達に「私はどうすればいいですか?」と尋ねたところ、上の三択を迫られた。

誰がどの案を出したかは想像に難くない。

もちろん小鳥は一番まともな「家政婦」を選択した。

よって、ご飯を食べ終わった今、風呂場の脱衣所にある洗濯機で兄弟達の服を洗おうとしているのだ。