翌日、すっきりと目覚めた小鳥は身仕度をして居間に向かった。


「おはようございます」

挨拶をしながら中へ入ると、そこには白魔とフェオドールがいた。

「おはよう。もう平気なの?」

にこやかに白魔が話し掛けてくる。

「はい。昨日はすみませんでした」

「貧血だった?今日は一日ゆっくりしてると良いよ」

白魔は小鳥をソファーに座らせると、彼女の額にチュッとキスをした。

「僕はこれから講義があるから出掛けるけど……いい子にしてるんだよ?」

「は、はい…」

顔を真っ赤にさせる小鳥などお構いなしに、ニッコリと微笑んでから立ち去る白魔。

小鳥はフェオドールと二人、居間に取り残された。