急いで陽介のもとに駆け寄った。 状態は酷かった。 腕と膝、頭から出血し、呼吸も乱れている。 速く血を止めなきゃ・・・でも…――― 「手が…」 “動かない” 血を見た瞬間、”あの日”の場面が蘇っていく・・・手が震える どうしよう・・・動かせない・・・ このままでは陽介が・・・・